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2023年 音楽と絆で繋ぎ吹奏楽部が95周年 


=吹奏楽部95周年にあたり、歩んできた歴史とこれから=   片桐隆信(高46回)  

 

はじめまして。中学校再開3期生、吹奏楽部OB会事務局長をしている94年卒(高46回)の片桐隆信と申します。本校吹奏楽部はこれまで、全日本吹奏楽コンクール(全国大会)8回出場したほか、東日本大会出場、神奈川県代表として47回の関東大会出場といった本県の吹奏楽史に名を刻む実績をあげている部活です。
 
吹奏楽部OB会は、「Road to 100th」(創部100周年)」をスローガンに吹奏楽部の前身である振武隊、音楽部を含む各時代のOB、ご指導いただいた先生、そして現役部員との絆を尊重し、相互の親睦を深めることを目的として活動しています。
 
1928年に創部された当部は、現存する日本最古のスクールバンドとして歴史を刻んで参りました。創部95周年・学校創立120周年演奏会開催に際し、逗子開成吹奏楽部の歴史と未来についてお伝えできればと思います。
 

【歴史】まずは、本校吹奏楽部の歴史から遡ります。

本校の創立は1903(明治36)年4月18日、私立東京開成中学校の分校として私立第二開成中学校として開校。学校創立の25年後、1928(昭和3)年の6月、私達の吹奏楽部の前身である「振武隊」が創設されました。


1934(昭和9)年には第2代指揮者、中村政雄先生着任。中村先生は本校での指導はもちろん、全日本吹奏楽連盟埋事長として、連盟の法入化を実現するなど要職を歴任、日本の吹奏楽の普及、発展に大きな功績を残します。(全国大会出場3回:銀賞、4位、8位)
  1968年11月17日(日)、京都市京都会館での第16回全日本吹奏楽コンクール:4位入賞 →
1971(昭和46)年 第3代指揮者、渡仲郁夫先生着任(〜74年)

1974(昭和49)年 第4代指揮者、西野明男先生着任(〜03年)
 
  1979年6月16日(土)、神奈川県民ホールでの創立50周年記念演奏会→
 
1985(昭和60)年 日中国交正常化記念に藩陽・遼陽で開かれた演奏会で招待演奏。この訪中演奏の際、作曲家・小長谷宗一氏に依頼して作曲された楽曲が、今回の記念演奏会でも披露する日本の調べ「Japanese tune」です。
1988 (昭和63)年、 本校創立85周年を記念して、團伊玖磨氏により「逗子開成讃歌『海』」が作曲される。(全国大会出場5回:金1・銀2・銅2)
2003(平成15)年、 第7代指揮者、千葉大樹先生着任(〜現在)(第6回東日本吹奏楽大会銀賞、第7回東関東選抜吹奏楽大会出場)。これまでに神奈川県代表として47回関東大会出場(1960年からは31年連続A部門代表)。
2006年6月、厚木市文化会館での第7回東関東選抜吹奏楽大会(写真上左)、同 年10月8日(日)、仙台市泉文化創造センターでの第6回東日本学校吹奏楽大会に高等学校コンクール部門南関東代表として出場し、銀賞獲得(写真上右)
 

進学校としても歩みを進める母校の卒業生としても、近年の吹奏楽部卒業生は、大学進学でも輝かしい実績を残し、まさに文武両道(ペンと剣)を実践する部活となっています。
 
また、首都圏を中心に各大学でもオーケストラ、吹奏楽、ビッグバンドなどで主力級の奏者として活動を続けており、 逗子開成吹奏楽部は今なお本県をはじめ、多くの学生音楽の現場を支えています。 

2018年4月8日(日)、横須賀市文化会館での創立90周年記念演奏会↑

 
【未来】本校吹奏楽部は振武隊として産声を上げてから音楽部、吹奏楽部の変遷を経て、2023年創部95周年を迎えます。様々な外部環境の変化、中学再開からの進学校化の流れの中、部活が存続していけたことは、学校側はもちろん、顧問の先生や保護者の皆様がその時代、その時、その瞬間に大きなサポートを頂き、部員の皆が音楽に情熱を燃やし絆を繋いでくれていたからだと思っています。本校吹奏楽部に関わってくださったすべての皆様に改めて御礼と感謝を申し上げます。
 
私は吹奏楽部の6年間の部活動を通じ、音楽を通じた共創力・感性・感動、OBや同級生・後輩との友情や絆と言った「無形の財産」を得たと思っています。私がOB会に携わっているのは、この財産を得たことへの感謝と「無形の財産」を後輩に繋いでいきたいとの思いこそがすべての原動力になっています。
 
今後ともRoad to 100th(創部100周年への道のり)を超えて吹奏楽部の現在・未来を応援していただければ幸いです。
 

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