高校演劇部が全国最優秀賞受賞
真夏の佐賀県鳥栖市は気温も高くホテルに1週間に渡り長期間滞在し、舞台美術の搬入やリハーサルなど、体力的にも精神的にも厳しい環境の中で体調管理や気分転換を行い、顧問の先生のご指導の中、生徒達はチームワーク良く最高の舞台を作り上げてくれました。
全国大会に出場した12校はいずれもレベルが高く、どの高校が最優秀を獲得してもおかしくない舞台でした。特に全国常連校は発声や体幹が鍛えられおり、高校生離れした舞台を創っていました。そんな中で、逗子開成演劇部は男子校ならではのチームワークと観客を巻き込むノリの良さで、会場中に笑いの渦を巻き起こしていました。
演劇部の全国までの軌跡を振り返ってみますと、2018年の10月に地区大会で初めてケチャップ・オブ・ザデッドを上演しました。横須賀三浦地区大会は4年連続で通過しており県大会出場には自信を持っていたように思いま
す。その後11月に県大会が行われ、3校の最優秀賞に選ばれ、昨年(2019年)の1月の関東大会に初出場しました。近年、県大会へは出場し続けておりましたが、関東大会への高い壁をようやく乗り越えた喜びと安堵が多かったように感じました。4月には逗子市の逗子文化プラザなぎさホールにて一般のお客様にも舞台をご覧いただきました。全国大会の出場も決まり、多くの校友の皆様やPTAの皆様、地元逗子の逗子開成ファンの皆様から多くの応援と募金を頂戴しました。
全国大会へ出場するということは、生徒や先生はもちろんのこと、PTAや校友会のご協力とチームワークが大切なのだと実感しました。
この時期に地元のケーブルテレビのJ:COMさんが力を入れて応援してくださり、逗子・葉山・鎌倉の地域限定ではありましたが、上演作品を放送していただきました。またOB校友の先輩の紹介でレディオ湘南でも1時間番組で演劇部の活動を紹介していただきました。全国大会へ出場が決まってから、校友の皆様や地元の皆様の有形無形のご支援を頂戴いたしました。この場をお借りして御礼申し上げます。
全国最優秀賞受賞後は国立劇場での凱旋上演を行いました。多くの校友の皆様に磨き上げた演技を披露できてよかったと思います。また全国大会の様子はNHK・Eテレでの1時間ノーカットで放映され、生徒保護者にとっては宝物の経験となりました。
その後も、レディオ湘南への受賞報告、タウニュースへの掲載、逗子葉山経済新聞への掲載、読売中高生新聞の連載など、全国紙を含め各種メディアに取り上げられております。
演劇部の活動に関わった生徒や先生やPTAの皆さんはきっとこの経験を良い思い出として、10年20年と語り継いでいくのだろうと思います。逗子開成の長い歴史の一ページとなった今回の快挙を皆さんとともに喜びたいと思います。
(高25回 坂巻 健一郎)
校友・坂巻さんのご子息が演劇部に所属し、父兄の目で見た今回の快挙を投稿いただきました。