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校友相互の親睦を図る活動の一環として、逗子開成学園校友会事業委員会が「地引き網大会」を開催しました。
  日時:2015年(平成27年)6月27日(土) 午前9時現地集合(受付開始)、午前11時30分より網開始
場所:茅ケ崎・中海岸、市営プール前付近 重政商店(カネサ網)
会費:大人男性 3,000円、大人女性 1,500円、中・高生 1,000円、子ども(小学生まで) 無料 

 母校の近年の発展を顧みれば、昭和59年(1984年)、第5代理事長に就任された徳間康快氏が、中興の祖として、現在の本学園の基礎を築かれた功績によるもであることは、衆目の一致するところである。

 校友会は、徳間康快氏の理事長就任30年の節目にあたり、永くその功績をとどめるために、同氏の肖像画を2015年5月30日の校友会総会の折、母校に寄贈した。
  F30号(910×727)キャンバス地に油彩。制作者は、徳間氏の薫陶を受けられた美術教師でもある岩佐事務長に依頼することができ、校務ご多用の中見事な肖像画を仕上げて頂いた。


徳間 康快(とくま やすよし 1921~2000) 
1939年逗子開成中学校卒業 早稲田大学卒業後、読売新聞社会部記者
読売新聞退社後、徳間書店、東京タイムス、大映映画、スタジオジブリ、徳間ジャパン等を率い、出版・報道・映画・アニメ・音楽・芸能の徳間メディアグループを築いた。
1984年から2000年まで逗子開成学園の理事長(校長1984~1989)を務めた。

2015年5月30日の総会・懇親会に初めて参加された数名の方にお話しを聞くことができましたので、ご紹介します。
日吉慎二さん(高23回) 春の叙勲で瑞宝双光章を受章
「川崎会の畑野さんから電話をもらい初参加しました。久しぶりの母校でしたが、すごい進学校に変化しているのを聞き驚きました。同期の数人とも会えて懐かしかったです。」

目黒 泉さん(高25回) 美容業界で急成長している(株)アルテ サロン ホールディングスの社長
「川崎会の坂巻健一郎さんから連絡をもらい、初めて参加させていただきました。久々に校歌を歌い、おかげさまで楽しいひと時を過ごさせていただきました。これからも校友会に参加します。」

小林 猛さん(高30回) 就職・転職のキャリアコンサルティング、江戸しぐさなど講演を多数行う
「フェイスブックを通じて、総会出席へのお誘いをいただきました。立派な徳間ホールや海洋センターができているのを全く知りませんでした。また、諸先輩方など多彩な皆さんにお会いすることができ、本当によかったです。」

飯盛勢也さん(高58回) 「瀧川鯉丸」で落語家としての道を歩む。6月3日には「二ツ目」昇進披露公演が行われた。
「お誘いをうけて、初めて参加しました。落語家としての道を歩んでいきます。母校の発展をお祈りします。」

 2015年開成祭直前の10月22日(木)、服部信雄さん(高18回)と小池隆興さん(高29回)が、それぞれ出場したオリンピックのユニホームを学校に寄贈した。開成祭では両氏のユニホームに加え、東京オリンピックに出場した小玉晃さん(高14回)のものも展示、後輩への大きなエールとなった。


五輪代表の思い出      小池隆興(高29回・昭和52年卒)

   2015開成祭の校友会ブースに展示した、オリンピック出場の小池隆興さんの小冊子『五輪代表は母校から始まった』から一部抜粋、編集してご紹介します。(広報委員)

 在学中は小池一守と言う名前でした。大学2年の時に出家して、師僧より隆興(リュウコウ)という僧名を頂きました。 
 高校時代は相撲部で3年間、のびのびと相撲と青春を謳歌させて頂きました。
相撲では県大会、関東大会、全国十和田大会と思い出がいっぱいです。特に高校3年の時の県大会3位は、今でも稽古をつけてくれた蒲谷先生、臼井先輩、菅谷先輩方の顔を思い出します。
 さて、大学進学をして相撲を続けるか、迷っている私に大正大学に行ってカヌーをやらないかと、当時担任の江成先生からお話しを頂きました。ちょうど大学4年の時にモスクワオリンピックを控えていたので、頑張ればオリンピックに行けるというお話しで勧誘され、大正大学に進み、カヌー競技をやることに決めました。
 残念ながら、モスクワオリンピックにはアメリカと共に我が国は不参加を表明し、大学4年間の選手生活が終わりました。
 その後、昭和57年に群馬県庁に入庁後もロサンゼルスオリンピックに向けて練習の日々が続きました。
 昭和59年、練習の成果が実り遂に日本代表に選ばれました。8月のオリンピックに向けて、ドイツ、ルーマニアと国際大会、遠征合宿と、目まぐるしい速さで、ロサンゼルスオリンピックの本番が来てしまいました。K12(カヤックペア)500mと1000mに出場してどちらも予選、敗者復活戦とレースをして敗退致しました。25歳の年でした。
 後輩の皆さん、社会の荒波の中で、沢山の苦しい事、辛い事、悲しい事、悔しい事があります。奥歯をギュッと噛みしめて、奥歯が擦り減るまで噛み締めて、母校逗子開成の大海原を思い出して下さい。必ず母校に帰りたくなります。

 校友会は、2015年2~3月、中学生の「スピーチコンテスト」、「レシテーション(英語暗誦)コンテスト」、「論文・創作・感想文コンクール」の入賞者に『校友会賞』を、また高校1~2年の持久走大会の入賞者にメダルと優勝クラスに賞品として校章・校名入のボルールペンを贈呈しました。

 表彰を通じて校友会の認知度が高まり、生徒の皆さんにとって身近な存在として捉えてくれることが期待できます。 

逗子開成ならではの教育を
  逗子開成中学・高等学校 学校長 高橋 純
 
 明けましておめでとうございます。校友の皆様におかれましては、つつがなく新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 最近では、グローバル化時代という言葉をよく耳にするようになりました。国境を超えて、外国の人々と交流したりビジネスをしたりということが普通に行われるようになっています。そして、日本でもグローバル人材の育成ということが盛んに議論され、日本の教育が大きな変化を迎えつつあります。例えば、小学校での英語教育の導入、大学入試センター試験の廃止とそれに変わる新しい試験の導入。道徳教育の教科化。6・3制の見直しなど、様々なことが実行または議論されています。
 そのような中で、かつては中高一貫教育など私学が特色を活かして行なって成果をあげて来た教育を公立でも実施するようになり、目覚しい成果を上げつつあります。我々私学としては、公立にはない特色、付加価値のある教育をしていく必要があります。逗子開成では、海洋教育、国際交流、そして充実した授業など逗子開成ならではの教育が行われていると自負しています。112年の歴史と伝統をもつ学校として、「開物成務」の精神のもと守るべきものは守り、また時代の状況に対応し新たな伝統を創造できるような教育をしていきたいと思います。
 校友の皆様には、いつも学園へのご支援を頂きありがとうございます。今後共学園発展のためご協力をよろしくお願い致します。