逗子開成学園創立120周年おめでとうございます。1903年(明治36年)東京開成中学校の分校として設立。今日の輝かしい発展に至るまでの歩みの中、学校運営が軌道に乗り始めたころの1910年(明治43年1月23日)、七里ヶ浜沖ボート遭難事故が起き、本校生徒と小学生を含む12名が帰らぬ人となりました。出帆時重量の関係で年少の山田俊介氏と上村英輔氏は船を降ろされ、遭難から回避されました。その後、山田俊介氏は本校第二代理事長(元逗子市長)、上村英輔氏は第三代理事長(元日本石油株式会社、現エネオス・会長)として、本校の発展のために貢献されました。
1980年(昭和55年12月26日)、北アルプス八方尾根で山岳部員5名、顧問教諭1名が遭難するという痛ましい事故が発生し、学校、保護者、地元関係者の皆様と全力を挙げての捜索に当たりましたが、残念ながら翌年の5月全員が遺体で発見されました。しかし、この事故処理を巡って遺族側と学校側が対立。この問題を解決するため、私達の大先輩でもあります徳間康快氏が理事長に就任されました。
徳間理事長は事故処理の解決に向けて尽力され、その後も学園立て直しのため、かつての逗子開成のように有数の進学校になること、また、学力のみならず、健全な肉体と精神を兼ね備えた人間を育てることを教育改革の一貫として掲げました。その改革は脈々と引き継がれ、2023年度の大学入試では、国公立大学129名ほか、早稲田84名、慶応62名、上智58名、東京理科大105名、MARCH358名など、有力私大への合格者を多数出しており、進学校としての地位を確立しています。
このように長い歴史の中で幾多の辛苦を乗り越え、発展を続けてきた逗子開成の創立120周年の節目に立ち会えたことは、大変光栄なことであると思っております。
校友会といたしましても記念事業の一環として、創立120周年兼吹奏楽部創部95周年コンサートを学校「主催」校友会「共催」という形で実施。記念グッズとして生徒のアイデアによるビーチサンダルを「げんべい」とのコラボで作成。八方尾根開成ケルン修復工事の契約に至るまでの手配をいたしました。
今後も生徒達への支援はもとより、PTAの方々とも連携し、母校発展のため、物心両面から支援出来ますよう努力してまいりますので、校友会に対しましても一層のご指導、ご協力を賜りますようお願い申し上げる次第であります。