逗子開成学園校友会運営の中心は各地区校友会です。在住地・在勤地などにより任意の地区会に参加できます。
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吹奏楽部OB会


吹奏楽部千葉先生 就任20周年

吹奏楽部顧問の千葉大樹先生の就任20周年を記念した祝賀会が11月25日、横浜市中区のホテルメルパルク横浜で開かれた。千葉先生の指揮で「開成マーチ」の合奏も披露され、OBや元顧問など75人が先生の20年を祝い、さらなる活躍に向けエールを送った。
 
千葉先生は2003年、国立音楽大を卒業し新卒で逗子開成に着任した。吹奏楽部顧問となり、1928年の創部以来7代目の指揮者として指導を始めた。2006年には吹奏楽コンクールの東関東代表の座をつかみ、同年から3年連続で東関東大会出場を果たした。教え子は現役生を含め200人を超える。
 
祝賀会は教え子有志による実行委員会が主催。04~23年卒(高56~75回)に参加を募った。小西信行教頭や、いずれもこれまで母校音楽科の教壇に立った永野馨先生、和田まりい先生も来賓として駆け付けた。千葉先生との再会はもちろん、OB同士も久しぶりの再会があり、旧交を深めた。記念品として、先生の指揮姿をシルエットにして刻印したタンブラーを贈呈。今後の活躍を、アルコールを燃料に駆け抜けてほしいとの願いを込めた。
 
先生の20年間を振り返る思い出ビデオも上映され、吹奏楽コンクールなどの映像や写真で足跡をたどった。幼い姿で映る部員はすっかりおじさんになった一方、20年間雰囲気が全く変わらない千葉先生の姿に、全員が驚きを隠せなかった。
 
祝賀会のメインイベントである開成マーチの演奏には出席者の半数以上が参加。部内のタイムキーパーによる独特な「時間ーーです!」の発声もあり、野太い返事が宴会場に響いた。演奏はぶっつけ本番ながら、世代間ギャップが一切ない息の合った演奏で、演奏に参加しなかったOBや先生方が大きな拍手を送った。
 
千葉先生は、音楽科教員と吹奏楽部顧問という立場について「成果が6年間で出るものではない」とした上で、「君たちの成長ぶりを実感できた今日、20年間やってきたことは決して間違ってはなかったし無駄ではなかった」と振り返った。
 
「みんなで祝賀会を作ってくれて本当にうれしく、ありがたい」と駆け付けたOBに感謝を伝えた。また、28年に控える創部100周年に向け、「今日集まってくれたことがスタート。若手の君たちが盛り上げてくれることがすごく大事だと思う。今後も皆さんの力を貸して下さい」と呼び掛け、さらなる団結を呼び掛けた。
 
芳本 卓也(高63回)
〈学校創立120周年記念事業〉 

逗子開成中学校・高等学校吹奏楽部 創部95周年 記念コンサート

 
2023年2月11日(土・祝日/建国記念日)、鎌倉芸術館大ホールに約1,200名の来場者を迎え、盛大に開催しました。
 
コンサートの冒頭での動画はこちらからご覧頂けます。

晴天の下、吹奏楽部創部95周年記念コンサートが鎌倉芸術館にて開催されました。この演奏会は学校創立120周年記念事業の一環として開催され、現役吹奏楽部員とOBの合同演奏会としては5年ぶりとなります。
 
演奏会のテーマは「響縁」。これは現役部員が考えたもので、現役とOBの縁、つながりを大切にし、共演で素晴らしい演奏を響かせるという願いが込められています。
 
開演前にはOB会が制作した記念映像が上映され、吹奏楽部の95年の歴史を振り返りました。第1部の現役部員によるステージは「ようこそジャパリパークへ」の演奏で華やかに幕を開け、続く「ウィーアー!」で会場は一気に盛り上がりました。木管五重奏による「ファンシーより」は、昨年の神奈川県アンサンブルコンテストで銀賞を受賞した演目。この演奏会でもとても美しい音色が披露されました。「いきものがかりコレクション」では、神奈川出身で幅広い年代から支持されているいきものがかりの名曲をメドレーで演奏し、聴衆を楽しませました。
 
第2部は現役部員とOBの合同ステージ。総勢100名を超える大編成となり、「行進曲『逗子開成』(通称:開成マーチ)」の軽快な演奏でスタート。続く「開成讃歌『海』」では真白き富士の根をモチーフにした壮大な音楽が響き渡りました。そして、創部95周年を記念して本校吹奏楽部OBの矢部政男氏によって作曲された「栄光のペンと剣」を初演。締めくくりは、日本の伝統曲をアレンジした小長谷宗一氏作曲の「Japanese Tune」で、さくらさくらの美しいメロディーから、和太鼓の力強い音色が響き渡る八木節へと続き、演奏会はクライマックスを迎えました。矢部氏、小長谷氏の両名は客席に来場しており、曲の演奏後には指揮者の千葉大樹先生(本校吹奏楽部顧問)から紹介を受け、会場から大きな拍手が送られました。
 
第2部に演奏された4曲はいずれも本校のために作曲されたオリジナル作品で、創立120周年を祝うにふさわしいプログラムとなりました。約1500席の客席はほぼ満席となり、鳴り止まない拍手の中、感謝を込めてアンコールの「名誉の砲兵隊」が演奏され、華やかな音色と大きな拍手に包まれて演奏会は幕を閉じました。
 
在校生はコロナ禍で部活動にも制限が多かった世代です。そんな現役部員の皆さんの演奏会終了直後の表情は充実感に満ちており、現役生の若さとOBの熟練の技術が「響縁」し、音楽の持つ力が存分に発揮されたと感じました。
 
演奏会の開催にあたっては、校友会から多大なご支援を賜りました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。吹奏楽部は5年後の創部100周年、さらにその先へ向かってこれからも発展してまいります。
 
吹奏楽部OB会副事務局長 蝦名友和(高59回)

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プログラム

 

 
 

 


=吹奏楽部95周年にあたり、歩んできた歴史とこれから= 片桐隆信(高46回)←クリック


アーカイブ

 

音をつないで94年 振武隊〜音楽部〜吹奏楽部

1928年(昭和3年)振武隊は「青年の士気を鼓舞する」ことを目的として創設されました。94年の歴史を経て2022年1月22日(土)、横須賀市文化会館大ホールにて母校吹奏楽部はNew Year Concert 2022 を開催しました。指揮者は7代目顧問の千葉大樹先生です。
 
コロナ禍、練習にも相当な制約がある中、第一部ではアンサンブルを中心とする構成で中学生にも大事な部分を任せるなど工夫をこらしたステージとなりました。また、令和3年度は中学1年生が20名入部となり、第二部では総勢49名の大編成となり伝統の「開成サウンド」が披露されました。生徒の皆さんのひたむきな演奏は勇気と希望を与えてくれます。まさに吹奏楽部創部の目的の体現です。

 
クラブ活動は人間形成の貴重な場であると同時に仲間との共感を醸成し社会性を養う場でもあると思います。コロナの影響でますますデジタル化の重要度が増してきておりますが、リアルな経験も人間としての成長には不可欠のものであると思います。
 
来年(2023年)、逗子開成は創立120周年を迎えます。吹奏楽部もまた95周年となります。振武隊としてアジア太平洋戦争をくぐり抜け、音楽部として戦後の混乱、高度成長を経験し、吹奏楽部としては学園再建の大波を乗り越えてきました。まさに逗子開成の歴史、発展と重なるものがあります。
 
この喜ばしい年である来年、吹奏楽部は記念演奏会を企画いたしました。コロナ禍を乗り越えての「開成サウンド」の披露に期待するとともに、吹奏楽部OB会もでき得る限りサポートするつもりでおります。
 
逗子開成吹奏楽部OB会 代表 薬袋 純二(高29回)


吹奏楽部OB同窓会を開催

爽やかな秋晴れの2019年(令和元年)11月9日、吹奏楽部OB同窓会を開催致しました。
 
吹奏楽部は2028年(令和10年)に創部100周年を迎えます。今回の開催は振武隊、音楽部、吹奏楽部と連綿とつながるクラブ活動を現役中高生、OB一体となりこれからも共に盛り上げ、活動をさらに推し進めていく事を目的のひとつとしております。
 
参加者は1968年卒(高20回)から2018年卒(高70回)と幅広い年代から約60名。第一部は懐かしい音楽室において現役中高生と共にお決まりの「開成マーチ」を合奏し現役生との交流を深めました。第二部は海洋教育センターにおいて学校長、顧問の3先生をお招きし懇親会を開催、中学再開以降の卒業OBは直接の教え子世代である事から先生方々との旧交を温めました。懇親会の中盤では前顧問西野先生から激励のビデオメッセージ、ドイツ在住プロ音楽家である奥田さん(1995年卒・高47回)のファゴット独奏による開成マーチのビデオメッセージで大変盛り上がりました。
 
2028年は学校創立125周年でもあることから現役中高生、OB一体となり、顧問の先生方々のご指導を仰ぎながら、現役・OB合同演奏会の開催、振武隊・音楽部・吹奏楽部と続く100年の軌跡をまとめた冊子の作成など、着実に創部100年への歩みを進めて参りたいと思っております。
 
吹奏楽部OB会  薬袋 純二(高29回)

2018年4月8日(日) 吹奏楽部創部90周年記念コンサートを開催しました

1928年(昭和3年)に振武隊として創設された、現在の母校吹奏楽部は、2018年で創部90周年を迎え、4月8日(日)に横須賀市文化会館で記念コンサートを開催しました。

 
第1部が現役ステージ。演奏曲は「旧友」「オブラディ・オブラダ」「カーペンターズ・フォーエバー」「ニュー・シネマ・パラダイス」「行進曲〈威風堂々〉第1番」。
第2部は現役・OB合同ステージで「序曲〈祝典〉」「トランペット吹きの休日」「トロンボナンザ」、そしてこの日のために矢部政男さん(高22回)作曲による創部90周年委嘱作品「Block“K”」に続き「序曲〈1812年〉」が演奏された。

吹奏楽部90周年記念演奏会へのご支援ありがとうございました
   逗子開成学園吹奏楽部OB会 代表 薬袋 純二(高29回卒)
本年4月8日、横須賀市文化会館にて吹奏楽部創部90周年記念演奏会を盛大に開催することができました。当日は校友の皆さまには多数ご来場、ご支援賜り厚く御礼申し上げます。また、高橋校長はじめ学校関係者、生徒保護者の皆さま、OBご家族の皆さまには日ごろからのご支援に心より感謝いたします。この校友会ホームページの場をお借りし改めまして御礼申し上げます。
 
さて、この度の演奏会ではOB・現役の演奏メンバー・スタッフ総勢130名を超えるメンバーが全国から参集しました。故中村政雄先生、前顧問西野明男先生、現顧問千葉大樹先生の教え子たちと現中高生です。振武隊以来の伝統あるサウンドを継承してきているとは言え、久々のOB・現役合同の演奏会、年齢差も60歳以上、特に音づくりと運営面では苦労しました。
 
現役・OBの一体感をつくるためにはどうしたら良いか?そこでスローガンをつくろうということになり中高生たちが知恵を出し合い考えてくれたのが「輪」というスローガンです。『人と人が手をつないでつくった「輪」は、決してきれいな正円でなく、いびつな形でありながらも、まるで音楽のように自在に形を替え躍動します。手をつなぐと意思疎通の「輪」が生まれます。目と目を合わせることでコミュニケーションの「輪」が生まれます。そして「輪」は、綿々と90年に渡って連なる逗子開成吹奏楽部の歴史が、今後もずっと途切れないように、という想いも込められています』
 
現役のクラブ活動があり、周囲の暖かいご支援があってこその記念演奏会であったと感じております。中高生たちのこれからの成長、OB諸兄の社会でのますますの活躍、そして新たな吹奏楽部員を迎え、この「輪」のつながりでこれからも皆さまと感動を共有していきたいと思っております。
 
次の合同演奏会は東京オリンピックが開催される2020年を予定しております。どうぞこれからも応援をよろしくお願いいたします。

逗子開成吹奏楽部(振武隊)創立90周年記念曲作曲にあたって
矢部 政男(高22回)
 
このたび我が母校逗子開成吹奏楽部創立90周年記念演奏会の記念曲を作曲出来たことは我が人生の中でも誇りにできる一節であると思います。思えば、私は航空自衛隊航空中央音楽隊員として38年フルート奏者のかたわら作編曲係として奉職して参りました。記念曲として思い返せば航空自衛隊創設40周年に作曲した「空の精鋭」。これは今では航空自衛隊公式行進曲になりました。その後、アクロ飛行で有名なブルーインパルス創設50年記念曲、政府専用機部隊創設記念曲などを作曲してきました。
 
そこで今回、母校吹奏楽の記念曲を作曲出来ることになり嬉しく思っています。今回の記念曲は母校の若い吹奏楽部員がすぐ楽しめるように簡単で軽快なコンサートマーチに仕上げました。曲は変ロ調で始まり、第2マーチは二長調、第3マーチは変ホ長調の転調しトリオは変イ長調に転調して演奏する若人らしく曲がだんだんと高揚していきます。タイトルのBlock〝K〟はJHビリック作曲の「ブロックM」からとったシャレで意味はありません。ビリックの作ったMはミシガン大学でKはもちろん逗子開成です。

矢部政男さん(作曲者・指揮者)プロフィール

1970年逗子開成高校卒業後、横浜消防音楽隊に入隊し吹奏楽とマーチを学ぶ。1973年航空自衛隊にフルート奏者として入隊し、2012年航空中央音楽隊を定年退官。1993年吹奏楽コンクール課題曲公募で「マーチ・エイプリル・メイ」が入選し好評を得る。この功績を讃えられ、防衛功労賞第3級賞詞を受賞。1994年航空自衛隊創立40周年を記念して、独自に作曲された行進曲「空の精鋭」が航空自衛隊公式行進曲として採用され親しまれている。主要作品に航空自衛隊アクロバットチーム:ブルーインパルスの依頼により作曲された航空ショー用音楽「ブルーインパルス・セクション」、政府専用機機内用音楽「時を超える翼」、自衛隊音楽まつり序曲「飛翔」等がある。