在校生のクラブ活動での活躍を紹介します

高校演劇部が全国大会で最優秀賞

速報

2019engeki.jpg 高校演劇部は7月27日(土)から29日(月)、佐賀県鳥栖市民会館での全国高等学校総合文化祭の演劇部門に出場し、全国2100校あまりの頂点「最優秀賞」を獲得しました。

第43回全国高等学校総合文化祭 2019 さが総文 演劇部門
第65回全国高等学校演劇大会(佐賀大会)
第65回全国高等学校演劇指導者講習会
【 最優秀賞 】
文部科学大臣賞
全国高等学校演劇協議会会⻑賞
東京演劇大学連盟特別賞
大会会⻑賞
 表彰結果
逗子開成高等学校 「ケチャップ・オブ・ザ・デッド」 飛塚周・逗子開成高校演劇部/作

【 優秀賞 】 (上演順)
文化庁⻑官賞 全国高等学校演劇協議会会⻑賞 大会会⻑賞 
鹿児島県立屋久島高等学校 「ジョン・デンバーへの手紙」 上田美和/作
帯広北高等学校 「放課後談話」 加藤真紀子/作
福島県立ふたば未来学園高等学校 「Indrah〜カズコになろうよ〜」 ふたば未来学園高校演劇部/作

【 優良賞 】 (上演順)
全国高等学校演劇協議会会⻑賞 大会会⻑賞 
栃木県立小山城南高等学校 「無空の望」 黑瀬香乃/作
大谷高等学校(大阪) 「ふじんど」 森野和/作 髙杉学/補作
島根県立横田高等学校 「雨はワタシの背中を押す」 伊藤靖之/作
佐賀県立佐賀東高等学校 「君がはじめて泣いた日も、世界は普通の顔をした。」いやどみ☆こ〜せい・佐賀東高校演劇部/作
埼玉県立新座柳瀬高等学校 「Ernest!?」 オスカー・ワイルド/原作 稲葉智己/翻案
岐阜県立⻑良高等学校 「My Name! 〜The Importance of Being Earnest〜」 オスカー・ワイルド/原作
⻑良高校演劇部/翻案日本大学鶴ヶ丘高等学校 「屋上の話」 むらやまだいすけ/作
香川県立丸⻲高等学校 「馬鹿も休み休み YEAH!!」 豊嶋了子と丸高演劇部/作

【創作脚本賞】上田美和
【舞台美術賞】 岐阜県立⻑良高等学校
【内木文英賞】 栃木県立小山城南高等学校

 日本一に輝いた母校演劇部は、8月24日(土)・25日(日)に東京・国立劇場大劇場で開催される「第30回全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演」に出演し、2日目の25日に最優秀校として「ケチャップ・オブ・ザ・デッド」を上演します。
残念ながら25日のチケットは予定枚数終了となっています。

なお、NHK Eテレでは「青春舞台2019」として9月7日(土)22:00〜23:00に「ドキュメンタリーパート」を、9月8日(日)14:30〜15:40には「舞台パート」として母校演劇部の「ケチャップ・オブ・ザ・デッド」を放映します。
お見逃しなく!

以下は全国大会に臨む際いただいたコメントです。

演劇部顧問教諭・村山哲也

 高校・演劇部が、全国大会に出場することになりました。初の快挙です。
 本校が上演したのは『ケチャップ・オブ・ザ・デッド』、オリジナル作品です。
ホラー映画を作ろうとする大学生三人組が、本物のゾンビと出会ったら…?
会場には笑いがあふれ、ゾンビの語りにシーンと静まり、幕が降りると割れんばかりの拍手。お客様の瑞々しい反応に支えられ、素晴らしい舞台を作ることができました。
 1月に行われた第54回関東高等学校演劇研究大会(南関東/横浜会場)には、東京・神奈川・千葉・茨城・山梨・静岡・各都県から13校が出場。神奈川からは大船高校・県立神奈川総合高校と本校の三校が出場、東京からは開成高校も出場しました。
 横浜会場で最優秀賞に輝いた日本大学鶴ヶ丘高校と、優秀賞に輝いた4校のうち第一席の逗子開成高校、この2校が全国大会への推薦を受けました。北関東からの2校と合わせて計4校が関東ブロックから全国大会に進出します。
 第65回全国高等学校演劇大会(佐賀大会)兼・第43回全国高等学校総合文化祭は、7月27日(土)~29日(月)の3日間の日程で、佐賀県・鳥栖市民文化会館にて開催されます。部員一同、全国で注目を集めるべく稽古を重ね、決意を新たにしています。

前部長の思い
 前部長で高3の角田哲史君からのコメントです。
 「逗子開成演劇部は大会に向けて様々な準備を重ねてきました。それは演技・演出・脚本のブラッシュアップだけではありません。まず会場のスタッフの方と舞台で使う道具や照明・音響器具に関する打ち合わせを行います。我々の劇はケチャップを使った大見せ場があるのですが、会場側からの注意も当然あり、舞台を汚してしまわないような対策が必要でした。打ち合わせはまだ裏方業務の担当ですが、いざリハーサル、大会ともなると部員全員で舞台上の仕込みをスタッフの方と行います。
 ここで不可欠なのは役割を明確に分担することと、全員が今何の作業が行われているかを常に把握することです。それぞれが好き勝手に動いても意味がないため、舞台監督や演出のリードに沿って部員達は行動しようと決めました。それでも正直我々の部活はまだまだこのような力、所謂〝組織力〟が足りていない点も多々あるので、今後の課題だと思います。
 最後に、こうした作業は、演劇を見るだけでは決してわかりませんがどこの演劇部にも積み重ねているものです。高校演劇を見る際は是非それらのことも思い返していただけると幸いです。」

演出のねらい
 演出を担当した現・部長で高2の坂巻虎太郎君からのコメントです。
 「まず、念頭に置いて頂きたいのは、本作が決して脚本と演出のみによって、その方向性が確定されたものではないということです。部員全員が考え、表現したい〝モノ〟を演出として取りまとめ、今回お話しさせて頂きます。
 本作の主張は分かり合えないこと、つまり〝断絶〟にあります。大きな視点では国家、民族、言語、小さな視点では家族、教員と生徒、時には恋人や配偶者とさえ分かり合えないのです。
 こうした問題意識こそが『ケチャップ・オブ・ザ・デッド』の中で描かれるゾンビと人間のディスコミュニケーションの場面となりました。こうしてお芝居になってみると笑えるのですが、現実のディスコミュニケーションは概して切実で悲惨なものです。チャップリンの『Life is a tragedy when seen in close-up, but a comedy in long shot.』という言葉がありますが、今回のお芝居も喜劇とも悲劇とも捉えられる物語だと思います。
 現在、本作はこの様に形創られていますが全国に向け、また、本作が一人でも多くの人の記憶に残る作品となりますよう部員一同、平生の努力を弛まず続けて参ります。
 応援のほど宜しく御願い申し上げます。

作者の思い
 脚本を書いた飛塚周先生がその思いを語ります。
 「逗子開成高校演劇部が全国大会で上演する演目は『ケチャップ・オブ・ザ・デッド』です。映画撮影をする若者達とゾンビが登場します。映画『カメラを止めるな!』と設定が似ていますが、上演台本は映画の公開以前に執筆されたもので、奇妙なシンクロニシティに驚きました。
 しかし、今になって思うのは、時代がゾンビを求めていたのではないか、ということです。
 昨今、人と繋がる手段であるはずのネットやSNSによって、しばしば人々が分断されている事象が見られます。異物を排除することによって集団の秩序を作り出すという人間の習性が、ネットによって加速しているのでしょうか。私にはそれが、ゾンビが人間を襲ったり、人間がゾンビを倒したりする構図と似ているように思われまし た。対話の不可能性が悲劇を生むのです。
 シリアスな主題ではありますが、あくまでも楽しく、面白く表現しようと、日々試行錯誤しています。今後とも応援よろしくお願いします。
… … … …
校友会からもご支援をいただいております。皆様に支えられていることに感謝しつつ、全国大会に向けて精進してまいります。演劇部が逗子開成中学校・高等学校の歴史に新たな足跡を残せればと思っています。今後ともご支援のほど、どうぞよろしくお願いします。

↓写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。

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4月のなぎさホール公演にて(右がゾンビ役の上野君)

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関東大会公演での一場面(1)

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関東大会公演での一場面(2)

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東大会公演での一場面(3) 前部長の角田君

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関東大会直後の喜びの一枚